2011年7月28日木曜日

ファイト!

中島みゆきさんの曲を拓郎がカバーしたんですが、最初に聞いたときは拓郎の歌かと思いました。二人ともそれぞれの「節」が強烈なミュージシャンですが、訴えかけるような強い歌の歌い回しはよく似ているんですよね。詞ではなくて誌のような字余りの歌詞とかも。



みゆきさんと拓郎のつながりに深い興味はないけれど、みゆきさんにとって拓郎は憧れのミュージシャンだったし、歳をとってもエネルギーを永遠に失わないで欲しいと思っていることは、拓郎が唯一作詞作曲を依頼したこの曲でわかります。また、我が強くわがままな拓郎が、どんづまりで唯一頼ったビッグネームのミュージシャンが中島みゆきであることから拓郎の気持ちも伝わってきますね。



ぼくもそうですが歳をとって若い頃のパワーがなくなってくると、周囲にそう見せたくないから多かれ少なかれ「嘘」をつくはずです。昔と変わらないんだぜ、と言いたくなるし、そう見せたくなるはず。自然体で歳をとって楽しもう、肩の力を抜こう、というのは聞こえがいいけれど、それがよいことかどうかはまた別。逆にそう言う嘘を最後までつき続けてほしいと思っている相手がどこかにいて、歳なりに円熟するなよ、と思っているかもしれません。いつまでも尖ったままでいてほしいと思っているかも。

そんなこんなで色々と深い歌なんですねー。

0 件のコメント:

コメントを投稿