2010年8月27日金曜日

ロナウジーニョ

甲子園球場のそばで生まれ育ったぼくが、野球は虎ファンであることは、先天性のものです。理由なんて何もない。親も阪神ファン、自転車で見にいける距離に聖地、甲子園があるわけですから(笑)。

でも後天的にファンになる場合は、スポーツのジャンルを問わず、特定の選手を好きになることが、きっかけの大半だと思います。例えば、この2年ほど、サッカーではFCバルセロナの人気がオーバーヒートしてますね。確かにペップが監督に就任してからのバルサの強さはバルサ史上最強といってもよく、未曾有の成績を残してることもあります。でもたぶん、バルサのサッカーを観たい!と思うきっかけの大半は、今ならメッシでしょう。

さて、ぼくの場合はどうかというと、他のスポーツから語りますと、テニスはジョン・マッケンローのファンになって観るようになりました。破天荒で感情を表に出す天才型のサウスポーが見事にはまったんですね。男子テニスはマッケンロー引退後は観なくなりました。女子テニスは伊達公子で、やはり彼女が引退後は観てなかったんですが、復活した近年は彼女の試合だけ観ています。

F1グランプリだと、やっぱりアイルトン・セナですね。プロスト時代が終わり、セナとシューマッハの頃は夢中でした。当時トランスミッションが弱く速いけど完走できないフェラーリが実は一番好きだったんですけどね。

ボクシングは前にも書きましたが、トマス・ハーンズです。黄金のミドル級の頃です。タイソンも楽しく観ていたのですが、あっというまにがっかりさせられましたね。。

プロレス&総合格闘技は前田日明です。新日&UWFの頃からファンで、特に強烈な蹴りと七色のスープレックスから持ち込むサブミッションで、新日プロレスラーを粉砕していたときに大ファンになり、以後リングスで引退するまでずっと試合を観ていました。全盛期にグレイシーとやれれば、と今も残念に思ってます。

あ、肝心のサッカーでした。
ぼくがバルセロニスタになったきっかけは、リバウドとフィーゴです。丁度10年前くらいです。リバウドは強烈な印象を与えてくれて、フィーゴは今一記憶に残ってません。ああ、ユダになったことははっきり覚えていますが(笑)。でも1,2年ほど強かったけどもそこから暗黒時代に入るんですよね。やっぱりそこで気持が離れかけました。そのとき圧倒的なプレイでぼくをバルサに引き戻してくれたのがロナウジーニョです。

バルサ全盛期の彼のプレイは華麗としか形容のしようがないです。ドリブル、フェイントの切れ味、アクロバティックなシュート、点取り屋かと思うと、10番として絶妙のスルーパスでアシストしたり、すべてにおいてエレガントでした。いつもニコニコしてましたし、チームメイトからも愛されてましたね。メッシがデビューしたのもこの頃で、初ゴールを決めたとき、ロニーはメッシを肩車してました。メッシは兄貴のように慕っていました。

そんなロナウジーニョも、花形外国人選手の宿命か、成績が振るわないシーズンがきっかけでバルサを去りミランに行きました。ミランではバルサのときほどのキレはないですが、その彼が25日のガンペール杯でカンプノウに戻ってきたのです。そう、バルセロナーミラン戦です。親善試合みたいなものなので終始和やかな試合でしたが、カンプノウはロニーを大歓声で迎えました。バルサの記念写真には呼ばれてしっかりロニーも写ってます。トロフィーをカピタンのプジョルが受け取ったらすくロニーを呼び寄せて彼に渡しました。




バルセロニスタにとって、ロナウジーニョはいっとき暗黒時代に入ってしまったバルサを救ってくれた救世主であり、まさにバルセロニスタ好みのアグレッシブなプレイをしてくれたので、今も英雄なんですね。ロナウジーニョは大感激でした。

スポーツが素晴らしいなと思うのは、こういう瞬間ですね。
長々とすんません(笑)

2010年8月16日月曜日

DAW(DTM)に再チャレンジ!

まずはこれを観てください。


先日たまたま発見したこの動画で、一度挫折した(笑)DTM熱が再燃いたしました。
かつてはミュー次郎、少し前はフリーのMusic Studioでトライしてましたが、試してみるとDAWのほうが簡単で楽しい。当然DAWも音源もすべてフリーです。

現在作業中の環境は次のとおり。

DAWソフト・・・REAPER V0.999
VSTプラグイン
Classic Chorus
Classic Compressor
Classic Delay
Classic EQ
Classic Flanger
Classic Master Limiter
Classic Phaser
Classic Reverb
Classic Auto-Filter

VSTiプラグイン

Synth1
Ugo Rez v2.0
DR-Fusion2
MellowSound (メロトロン音源)

とても参考になるサイト
http://kamoneg.blog43.fc2.com/blog-category-1.html
まんまの構成ですが、メロトロンだけは欲しかった音源なので探して追加しました。

うーん、理解してしまえば、フリー音源は無限にあり、自在に追加できるので便利です。DAWなので最終的にボーカルやギターをかぶせることも可能。とりあえずはオリジナルのインストを作成していますが。

初音ミク登場の頃からこんな話は当たり前になってたんですね。。。凄い時代だ。
さすがにミクには興味ないですが(笑) 

2010年8月14日土曜日

いよいよ開幕!リーガエスパニョーラ!

hola!

久しぶりのサッカーネタです。
そう、いよいよリーガが開幕なのです。

ワールドカップが終わって、一休みもほんのわずか。プレシーズンが始まり、愛するバルサはノルウェーでバレレンガと、アジアツアーでは韓国選抜、北京国安と、合計3試合をこなしてきました。もちろん全勝ですがこの時期の親善試合の勝利は余り問題ではありません。W杯後でスペイン代表は出ておりませんし、もちろんアルゼンチンのメッシもブラジルのアウヴェスも。親善試合はW杯に関係のない一部の主力と、ほとんどがバルサBカンテラーノの試験でありました。ジョナタンドスサントスをはじめ、試合を観ていて今季覚醒しそうな選手がいましたねー。やっぱり生え抜きがいいよ^^

リーガの開幕は29日ですが、その前にカップ戦が2つあります。
そのうちのひとつ、今日14日と21日、ホーム&アウェー方式で行われる「スペインスーパーカップ」、いわゆるスーベルコパは重要なタイトルです。このカップ戦は前シーズンのリーガの覇者と国王杯の覇者で行われますが、今回の相手はセビージャ。まずは本日アウェーで1stLegが行われます。

なんといってもまだ選手が間に合っていません。バルサの場合は、スペイン代表7人とアルゼンチン代表メッシと主力がごそっとW杯で調整が遅れているため、14日はバルサB中心で戦うことになります。21日カンプノウでの2ndLegには主力も間に合うので、14日は拮抗した試合になれば良し、という感じですね。

とにかくリーグ開幕です!

2010年8月12日木曜日

The Night Watch Live 1973 (King Crimson)

こんにちは。

連続してプログレネタですが、ぼくがガキの頃から今にいたるまで追い続ける、永遠のカリスマ、キングクリムゾンです。クリムゾンは1969年「宮殿」でデビュー以来、アメーバのように変化しながらRフリップという奇才の圧倒的力によって現在に至るまで第一線で活動を続ける大英帝国のロックバンド。フリップが商売的な意味もあるでしょうが、フリークにはうれしいライブ音源を洪水のように放出していることもあり、アルバムの数は数え切れないくらい存在しますし、そのほとんどを持っているぼくですが(笑)、今回とりあげるのは「The Night Watch Live!」という2枚組のライブアルバムです。



これは1973年にアムステルダムで行われたライブを収録したものですが、深い思い入れがあるのです。クリムゾンに目覚めたガキのころ、NHKーFMで放送したライブがこれだからです。BBCが過去の映像を持っていて放送したんでしょうね。いわゆるカルテット(フリップ、ウェットン、ブラッフォード、クロス)のライブを聞くのは初めてだったのですが、オープニングの「Easy Money」のド迫力にぶっとんだ覚えがあります。スタジオ録音よりも数倍恰好いいですからね。ウェットンのベースが大音量で響くのが大好きでした。時が流れ、CDで発売されたときには即買いでした。

この73年のライブにはもうひとつ、大きな意味があります。それはこのときに披露した新曲が翌年発表される「暗黒の世界」というアルバムにほぼそのまま収録されているからです。なかでもぼくがいまだに最高傑作と信じる「Fracture」は、アムスでのライブ演奏をそのまま収録しています。フリップですら最も難しいと語るこの難曲、実はライブだったんですよね。それ自体が驚きです。何度もとりなおしてあの演奏かと普通はおもうレベルの難易度なんですが。。。でも確かに、Fractureには緻密に計算された構築美と同時に、インプロビゼーション的なノリがあるんですよね。その理由はライブ音源だからなのです。

さてフリップ先生は、元気いっぱいでありまして、過去のアルバムを完全にリマスタリングしてDVD-Audioも付け加えた40周年記念をガンガン出しております。のってはいかん・・・と思いながらも、「Red」はしっかり買ってしまいました(笑)。だって、未公開の74年頃のフランスTVでのライブ映像があるんだもの・・・わずか4曲ですが、最高ですよ!

2010年8月8日日曜日

眩惑のブロードウェイ

こんにちは。

今回は70年代英プログレッシブロックの名盤、ジェネシスの「眩惑のブロードウェイ」をご紹介します。



まずはじめにぼくが呼ぶジェネシスというロックバンドは、ピーター・ガブリエル在籍時代のみを指します。彼が脱退してからフィルコリンズが中心となって活動したジェネシスのほうが実は有名だったりしますが、ぼくは完全に離脱してしまいました。そしてこの「眩惑のブロードウェイ」という2枚組のアルバムがガブリエル在籍時代最後の作品です。

一般的にはこのアルバムの評価は分かれているみたいです。レエルという主人公のわけのわからない物語を音楽で奏でたいわゆるロックオペラなのですが、はっきりいってぼくもわかりません(笑)。でも、A面1曲目、アルバムタイトルでもあるハードな「ブロードウェイ」の歌詞のなかで、ガブリエルははっきり歌ってます。「I'm Rael!」「わたしはレエルだ!」この時点で、彼が役になりきっていること、そしてそれはこのアルバムだけが変わっているわけではなく、ライブでは演劇のような動きをするガブリエルの真骨頂であること、つまりここまでのジェネシスの集大成であることがわかるのです。言い方を変えると、ガブリエルのジェネシスの集大成ですね。だからそれを好むぼくは、以後のジェネシスに興味がなくなる、このアルバムに違和感を覚えるファンは以後のジェネシスを気に入るのかもしれません。

ところでこのアルバムのジャケはヒプノシスです。以前ここで紹介した「アーガス」のジャケと同じですね。ヒプノシスというデザイングループはロックアルバムのデザインで有名ですが、フロイドやELPなど特にプログレにはよく見かけました。このジャケットを見ているだけで、迷宮に入っていくような気持ちになります。そしてアルバムを聞いていくと、実際にそうなっていきます。

というと前衛的でわかりにくい曲がならんでいそうな気がするかもしれませんが、全然そんなことはありません。ハードなロック、ガブリエルらしい叙情的なバラード、ヒットチャートにでも入りそうなポップなソング。。難解な曲など皆無に等しく、一曲一曲をとりあげれば、ジェネシスらしい美しくときに激しい素晴らしい曲ばかりです。難解なのは曲のつながり、展開ですね。おそらく歌詞も。ですが、歌詞がよくわからないぼくらにはそんなものを解析する必要などありません。ひたすら心地よい音の洪水にひたっていればよいのです。

ぼくはとくに好きなのはA面で、激しい曲の後に一幕が降りるように静かで叙情的な曲が最後に2曲続きます。カーペットクローラー、ザ・チェンバー・オブ・32 ドアーズ です。本当に演劇を観たかのように、幕が降りていくのがわかります。そしてB面をかけると、リリーホワイト・リリスという一風変わった逸品が出てきて新たな幕開けを感じるわけです。

そうしてみるとアナログLPの時代に出会って良かったなと改めて思いますね。一幕から二幕への変化とかを面で感じ取れるし、ヒプノシスのアートをジャケットで楽しめるんですから。

場所はとりますが、やっぱりLPが良かったなあと思うこのごろです。

2010年8月3日火曜日

修羅雪姫-外伝

こんにちは。

数年ぶりにはまっている朝ドラ「ゲゲゲ」ですが、実在漫画家の自伝ということもあり、かなり人気があるようですね。ところで水木しげるはもちろん超有名ですが、アシスタントのうちの2人も超有名な漫画家であることは知ってますか?水木しげるが漫画をみてガロの編集長に頼んだ漫画家志望のアシスタントが池上遼一、寺だったかで写生しているのをしげるが見かけて即雇ったのがつげ義春です。

つげ氏はねじ式をはじめとして前衛路線を突き進みます。一方池上遼一は、劇画系の漫画家としてメジャーな存在になっていきます。たぶんぼくが初めてのめりこんだ作品は「男組」という学園モノ(というにはスケールがでかすぎますが)で、そのときから絵の美しさには定評がありました。ほとんど原作者とコンビを組む漫画家ですが、その後もアイウエオボーイやフリーマン、サンクチュアリなど、暗黒街、復讐、殺し屋などを扱うハードな作品で超一流となりました。絵もますます磨きがかかり、おそらく現存する漫画家でいわゆる絵画の世界に近いレベルに達しているのは池上遼一だけかと思われます。

その彼の作品のなかで近年一番好きな作品が「修羅雪姫 外伝」です。


かつて梶芽衣子主演で映画化された漫画で、ドン小池一夫が原作、上村一夫作画が元祖ですが、ドン小池と池上遼一が組んで描いたのがこの外伝です。

とにかく美しい!凛とした立ち振る舞い、冷徹に切り捨てながらもとても悲しげな表情、これが漫画か?と思わせるくらい素晴らしい絵のタッチです。絵師といわれるゆえんですね。



いやあ、漫画って本当にいいもんですねー^^