2010年1月11日月曜日

地球に落ちてきた男 デビッド・ボウイ

こんにちは。

ぼくの大好きなミュージシャンのひとり、デビッド・ボウイーについて語ってみます。
彼の音楽を初めて聞いたのはアルバム「Low」。何でそのアルバム?と思うかもしれませんが、初めて聞いたロックがイエスの「危機」だったとか、ぼくの場合、マニアックな出会いから始まるみたいです・・・。「Low」は、一時期傾倒したアメリカに決別しヨーロッパ(このときはベルリン)に回帰して初の作品ですが、ボウイの作品のなかでも最も前衛的なアルバム。ぼくはあまりの凄さにショックを受け、以後ボウイのアルバムを新旧片っ端から買い漁ることになるのです。そうしてこの超天才の大ファンになったわけですね。



どんなミュージシャンもその時期その時期で音楽性が変化することは多いですが、ボウイの場合は出すアルバムすべてが異なるといってもいいくらい変化します。マルチと呼ばれる所以ですね。シングルヒットをねらったようなポップ性の高い曲を作ったかと思えば、さきほどの「Low」のように前衛的な作品をつくってみたり、初期代表作のひとつ「ジギースターダスト」のようにオーソドックスなブリティッシュロックでまとめたかと思えば、「ダイヤモンドの犬」のようなグラムロックど真ん中の耽美的でハードな世界を演出してみたり、「ヤングアメリカン」のような明るいアメリカンロックしてみたり、なんでもありです。ぼく個人は、アメリカよりも薄暗いロンドンの街頭で生まれるロックのほうが好きなので。「ジギー」「ロウ」「ヒーローズ」「ダイヤモンド」あたりが好みなのですが、まあ彼の場合はどのアルバムも好きですね。

デビッドボウイという男、音楽性がマルチなだけではありません。もちろん作詞作曲はすべて彼自身。歌唱力はといえば、低音ボイスの美しさを生かしてあえてルーリード風に怠惰に歌うこともありますが、真面目に熱唱すると声量といいテクニックといいトップクラスのレベルを誇ります。一度シナトラとクリスマスソングをデュエットしたシーンを見たことがありますが、負けてませんからね。。さらに中性的で美しすぎるルックスを持ち、実際に性的に「両刀使い」です^^;。60歳を超える彼ですが今もかっこいい。。楽器もメインではありませんが、ギター、ピアノの両方をこなします。俳優歴も長く、その影響か、演劇的なライブステージの演出もときに行われます。このあたりは英国のカリスマ、ピーター・ガブリエルと似たところがありますね。

まあとにかく、デビッドボウイの場合、できないことを探すほうが難しいです。。。マルチ性はときに器用貧乏になりかねないのですが、彼の場合はどの才能もトップクラスなのでOKなんでしょうね。かれの映画に「地球に落ちてきた男」という作品がありますが、本当の話、宇宙人なんじゃないでしょうか???曲にも宇宙とかSFチックなものが結構ありますしね^^

ちなみに彼に限らず、ブリティッシュロック全体に言えることですが、非常に幅広い人脈を持ちアルバムごとに登場するゲストミュージシャンも極めて多彩なので、彼を手がかりにして同時代のミュージシャンを知ることができます。ぼくの場合は、ルーリード(ベルベットアンダーグラウンド)とブライアンイーノがその代表かな?

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