2010年8月12日木曜日

The Night Watch Live 1973 (King Crimson)

こんにちは。

連続してプログレネタですが、ぼくがガキの頃から今にいたるまで追い続ける、永遠のカリスマ、キングクリムゾンです。クリムゾンは1969年「宮殿」でデビュー以来、アメーバのように変化しながらRフリップという奇才の圧倒的力によって現在に至るまで第一線で活動を続ける大英帝国のロックバンド。フリップが商売的な意味もあるでしょうが、フリークにはうれしいライブ音源を洪水のように放出していることもあり、アルバムの数は数え切れないくらい存在しますし、そのほとんどを持っているぼくですが(笑)、今回とりあげるのは「The Night Watch Live!」という2枚組のライブアルバムです。



これは1973年にアムステルダムで行われたライブを収録したものですが、深い思い入れがあるのです。クリムゾンに目覚めたガキのころ、NHKーFMで放送したライブがこれだからです。BBCが過去の映像を持っていて放送したんでしょうね。いわゆるカルテット(フリップ、ウェットン、ブラッフォード、クロス)のライブを聞くのは初めてだったのですが、オープニングの「Easy Money」のド迫力にぶっとんだ覚えがあります。スタジオ録音よりも数倍恰好いいですからね。ウェットンのベースが大音量で響くのが大好きでした。時が流れ、CDで発売されたときには即買いでした。

この73年のライブにはもうひとつ、大きな意味があります。それはこのときに披露した新曲が翌年発表される「暗黒の世界」というアルバムにほぼそのまま収録されているからです。なかでもぼくがいまだに最高傑作と信じる「Fracture」は、アムスでのライブ演奏をそのまま収録しています。フリップですら最も難しいと語るこの難曲、実はライブだったんですよね。それ自体が驚きです。何度もとりなおしてあの演奏かと普通はおもうレベルの難易度なんですが。。。でも確かに、Fractureには緻密に計算された構築美と同時に、インプロビゼーション的なノリがあるんですよね。その理由はライブ音源だからなのです。

さてフリップ先生は、元気いっぱいでありまして、過去のアルバムを完全にリマスタリングしてDVD-Audioも付け加えた40周年記念をガンガン出しております。のってはいかん・・・と思いながらも、「Red」はしっかり買ってしまいました(笑)。だって、未公開の74年頃のフランスTVでのライブ映像があるんだもの・・・わずか4曲ですが、最高ですよ!

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