2010年8月3日火曜日

修羅雪姫-外伝

こんにちは。

数年ぶりにはまっている朝ドラ「ゲゲゲ」ですが、実在漫画家の自伝ということもあり、かなり人気があるようですね。ところで水木しげるはもちろん超有名ですが、アシスタントのうちの2人も超有名な漫画家であることは知ってますか?水木しげるが漫画をみてガロの編集長に頼んだ漫画家志望のアシスタントが池上遼一、寺だったかで写生しているのをしげるが見かけて即雇ったのがつげ義春です。

つげ氏はねじ式をはじめとして前衛路線を突き進みます。一方池上遼一は、劇画系の漫画家としてメジャーな存在になっていきます。たぶんぼくが初めてのめりこんだ作品は「男組」という学園モノ(というにはスケールがでかすぎますが)で、そのときから絵の美しさには定評がありました。ほとんど原作者とコンビを組む漫画家ですが、その後もアイウエオボーイやフリーマン、サンクチュアリなど、暗黒街、復讐、殺し屋などを扱うハードな作品で超一流となりました。絵もますます磨きがかかり、おそらく現存する漫画家でいわゆる絵画の世界に近いレベルに達しているのは池上遼一だけかと思われます。

その彼の作品のなかで近年一番好きな作品が「修羅雪姫 外伝」です。


かつて梶芽衣子主演で映画化された漫画で、ドン小池一夫が原作、上村一夫作画が元祖ですが、ドン小池と池上遼一が組んで描いたのがこの外伝です。

とにかく美しい!凛とした立ち振る舞い、冷徹に切り捨てながらもとても悲しげな表情、これが漫画か?と思わせるくらい素晴らしい絵のタッチです。絵師といわれるゆえんですね。



いやあ、漫画って本当にいいもんですねー^^

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