2011年2月24日木曜日

デラ富樫


リアルもバーチャルもこの数週間色々あり、特にリアルで取り巻く環境はわが人生で最悪の精神的状況で、しかも現在進行形、加えてまだ下り坂半ばという非常に厳しい状況が続いていおります。_| ̄|○ なんとか仕事で気持ちを紛らわしているものの、余暇の時間になるといわゆる「深淵」にのみこまれてしまいそうで、こらえるすべはないかとあれこれ探すわけですが、そういうとき少し楽にしてくれるのが、音楽と映画です。10年ほど前に今とはまた別の意味で最悪のコンディションにあったとき、BSで放送されていた高橋真梨子のコンサート(Ripple)を毎晩観て救われたことを思い出します。

今は映画です。映画といっても色々ありますが、滅入ったときはやはりハートフルなコメディだろうってことで、お気に入りを引っ張り出して夜時間のあるとき見返しています。新作を観るほどの気力がないのと、全然つまらなかったら逆効果なので、何度も観ているお気に入りを引っ張り出すわけです。「恋はデジャブ」、メグライアンの勝手に3部作と洋画できましたが、おーそうだ「マジックアワー」がある!とDVD引っ張り出しました。やっぱりいいなあ、この映画。

正直言いますと、三谷幸喜さんは素晴らしい監督だと思うしバラエティのキャラも含めてものすごく好感を持っています。でも、彼の作品は「つくられすぎている違和感」みたいなものがあって、それほど好きではありません。例えば、「有頂天ホテル」「笑の大学」等々、面白いんだけど、余りに綿密につくりこまれすぎていて鼻につくんですね。もちろん予算ばかりかけて大味でつまらない昨今の大半のハリウッド映画より数十倍いいのですが、もう少しテキトー感が欲しいと思うわけです。比較の対象として不適切だけど、夕陽のガンマンとかCイーストウッド初期の西部劇とか、シナリオ的には見え見えだし、伏線もなにもないんですが、イーストウッドの魅力と「かっこよさ」だけで押し切ってます。ブルースリー初期の映画なんかもそうですね。ああいうのばかりじゃ飽きますが、一方で「スティング」みたいに練り込まれた映画もあって、これなどは三谷幸喜の練り方と似ている気もしますが、でもやっぱりスティングは鼻につかない、なぜかというと、Pニューマン。Rレッドフォードの二人の魅力だけでも押し切れる一面があるからだと思います。

そこでこのマジックアワーですが、三谷幸喜ならではの「つくりこみすぎ」た感じが鼻につかないですねー。素直に笑えるし泣ける。なんでかといえば、やっぱり名優ぞろい、なかでも佐藤浩市のデラ富樫があまりに魅力的だからでしょう!それと、キネマが題材であることもあります。映画みているんだからキネマが嫌いなはずがないですが、「蒲田行進曲」にしても「キネマの天地」にしても、映画制作?を題材にしている映画は素直に入り込めます。

てことで、久しぶりに笑いました。やっぱりいいですねー。デラ富樫!

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