2010年2月11日木曜日

ポートガス.D.エースは死ぬのか?

こんにちは。

またまたワンピースの話ですみません。とにかく今最高に盛り上がっている展開の佳境に入っているもので。。

今週のジャンプを読んだ人はご存じのとおり、助かったと思った矢先にエースが赤犬の挑発にのってしまい、結果として弟ルフィをかばって赤犬の拳に体のど真ん中を貫かれるという衝撃的なシーンが最後にありました。命を示すエースのビブルカードもあっというまに燃え尽きる寸前に。果たしてエースは死ぬのでしょうか?

ネタバレサイトとかは全く別として、小説、漫画問わず、ワンピースのような大長編物語の展開として見た場合、一部完結とか物語の大きな節目で、エースのようなきわめて重要で魅力的なキャラの死、しかもいったん助かったと思わせておいて、不覚の一撃であっけなく最期を遂げるという展開は十分ある、というか「王道」ですらあると思います。死ぬキャラの位置づけが重要であればあるほど説得力が出てくるのです。

例えばアニメにもなった有名なSF大河小説「銀英伝」では、帝国がラインハルトの勢力によって統一される節目において彼の親友であり、優しさと強さを併せ持つキルヒアイスというキャラが死んでいます。しかもラインハルトの不手際に起因するという皮肉な最期です。彼の死によってラインハルトはほとんど抜け殻のようになりますが、そこから立ち直り精神的に大きく成長して次の目標である銀河統一に向けて動き出すわけです。このように主人公にとってきわめて重要で大切なキャラを死なせることで、主人公をいったん追い込むものの、最終的にひとまわりもふたまわりも成長させて第二部へ進むという流れは多く使用されます。

ポートガス.D.エースという存在について見てみましょう。主人公モンキー.D.ルフィの義理の兄で小さな頃から仲が良くルフィが憧れる「強い兄ちゃん」です。能力は最強のロギア系で「火」です。また海賊王ロジャーの実の息子であり、同時代の伝説である白ひげの義理の息子です。同時に伝説のガープ中将の義理の孫です。このエースを海軍の公開処刑から救出するためだけにルフィはもちろん、伝説の白ひげ海賊団とその盟友たちの大軍が海軍全勢力に挑み、現在の大戦争にいたるほど重要な人物なのです。またこのワンピースという漫画では、倒された敵キャラも味方キャラも基本的に死にません。死んでいるのは回想で出てくる海賊王ロジャーとかロビンの母とかだけで、生きているキャラが死んだことはここまで一度もないはずです。

はい、だからこそ、エースが仮に死んだならきわめて大きな出来事であり、それこそ物語としては王道展開で自然な流れということになります。先に述べたように、作者の発言からもこの戦争でおそらくワンピの前半部完結で次から後半部に突入という流れになると予想されます。もしかすると時間も多少飛ぶかもしれません。その節目にエースの死。。。まさに王道ですね。

(ぼくはポートガス.D.エースは大好きなキャラですので本音を言えば死んで欲しくありません)

蛇足ですが、一度助かったと読者を喜ばせておいて、その直後にあっけなく最期を遂げるという突き落とすようなパターンも王道ですね。かなり古いですが、「太陽にほえろ!」という刑事ドラマのGパンこと松田優作
の死に方がそんな感じでした。「なんじゃこりゃあ~!」で有名なシーンですね(笑)。

もちろん、エースがかろうじて命をとりとめるという展開もアリです。ほんとはそのほうが救いがあるし、うれしいのだけど・・・

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