2010年2月6日土曜日

クローズZEROとインプリント

こんにちは。

マニアなら知っている三池監督の映画を久しぶりにまとめて3本観ましたので感想を。
ちなみにビデオで「オーディション」というホラー映画を昔観てから印象に残っていた監督でだいたいの作品は見ています。その割に傑作と言われる「殺し屋1」はイマイチはまらなかったので、自分にあうのかあわないのかよくわからん映画監督ですね^^;ぼくは彼に影響を受けてタランティーノがつくったという「ホステル」とか一般にエグイとされる映画は普通に観られるし「ホステル」(1のほう)などは結構好きですが。

さてまずたぶん三池監督らしくないと思われる「クローズZERO」の1と2から。
らしくないかは別として、ぼくは非常に楽しめました。ひたすら不良高校生のケンカ抗争に終始する映画で、ありえない血の量が流れますが^^;、変に他のエッセンスを入れないところがこの監督らしいといえばらしい。唯一出てくる女性、黒木メイサもいらんのではないか?と思うくらいです。
1と2通じて引きつけられるのが山田孝之演じる芹沢。正直、彼がいなければこの映画は当たらなかったんじゃないかな?前に「ちゅらさん」などで観た山田くんとは全く異なり、小柄ながら太い腕、分厚い胸板、重心の低そうな足腰、無精ひげに長髪。野獣のような雰囲気むんむんです。もちろんケンカのシーンも彼のシーンが一番すごい。1では、殴る蹴るだけじゃなくジャーマンスープレックスやブレーンバスターまで飛び出します。ストリートではありえなさそうですが、非常に高速なしかけなのでそう感じさせません。もっともあんもの地面で食らったら死にますがw。2も山田くんの存在感とケンカファイトが目をひきますねー。芹沢の特色である一撃の重さや打たれ強さが画面からガンガン伝わってきます。いやー 昔から完全にイメチェンしてますが、いい役者さんになりました。とにかくクローズ1&2。芹沢役を観るだけでも傑作だと思います。

続けて「インプリント〜ぼっけえ、きょうてえ〜」。かなり遅いのですが、なかなかDVDが手に入らなくて。。。この映画、あまりの残虐シーンで米国ケーブルテレビの放送コードにひっかかったそうです。日本でもレイトショーだけだったようですが・・。一般では拷問シーンと主役の奇形が問題だと言われているみたいですが、自分が観る限り、その部分は言うほどのことではないんじゃ?と思いました。むしろ、堕胎や胎児をゴミのように川にほうりこむシーンのほうが映像的にというよりも内容的に問題になったのではないか?と思います。実際、ぼくの感想としては、このドラマ世間でいうほど拷問シーンがグロイとは思えず、それよりも先ほど言った人間としてもっとも恐ろしい行為を平然と行うところに怖さがあると思います。後味の悪さはそこに起因するのですが、その点も含めて、あとは映像美は文句なしで、作品的には傑作だと思いますね。まあしかし、カップルで観るようなものではないですが^^;ちなみに工藤夕貴さんの演技は素晴らしかったです。

こんなところでしょうか。久しぶりにホラー祭してみるかな?w

2 件のコメント:

  1. 三池監督は何度もお逢いしてますが、信じられない程、腰の低い方でした。
    良い人だったw

    返信削除
  2. ほお~
    作風からして「芸術は爆発だ!」的なひとかと思ってました^^;

    返信削除