2010年2月18日木曜日

銭ゲバは実は正しい

こんにちは。

ケンイチ君の映画、カムイ外伝のDVDがレンタル屋さんに登場しました。コミックやアニメのカムイ外伝が大好きで、主演がこれまた今来まくっている若手演技派ケンイチ君ですので観たくてしょうがないのですが、レンタル料が下がるまで我慢です^^;

一方で未見だったドラマ「銭ゲバ」を一気に観ました。ジョージ秋山の名作ですが、実写だとどんなだろうと思いましたが、おもしろかったです。ケンイチ君さすがですが、子役もいいですねー。ミムラも好きな女優さんなので楽しめました。ただ、観ていて泣ける一方で虚しい気分になるドラマですね。もちろんそういう物語なのですが。

極度の貧乏に生まれた主人公が本当はきれいな心を持っているのに、母を失ったことで「世の中はしょせん金」と悟り、金と戦い、非道な人生を歩むわけですが、主人公の言っていることは間違いではありません。もちろん彼の行いは許されるものではありませんが、「金じゃなくて心」よりも「しょせん金」のほうが正しい、とあえて言わせてもらいます。

簡単にいえば、金がなければ普通の風邪で死ぬことだってある一方で、金があればかなりの重病でも助かるのです。命は金で買えない、という言葉がありますが、これはきれい事であり、命は金で買えるのです。どんなに優しい心を持っていても役に立ちません。神様は「公平」ですから、心がきれいだろうが汚かろうが、金があろうがなかろうが、最悪の不幸が降りてくる確率はすべてのひとに平等ですが、その不幸を跳ね返すにはたいていの場合金がいるのです。

もちろんこれは程度問題です。贅沢できなくても衣食住に困らず、少しの余裕があるなら「金よりも心」というセリフを語ることもできるでしょう。かつて一億総中流と言われた日本のように、金持ちでなくてもそこそこの暮らしができていれば良いのです。しかし、衣食住だけで精一杯、いやそれもままならない状況下になれば、このセリフはきれい事です。そして未曾有の不景気、大量の失業者やホームレスを抱えるようになってしまった今の日本では、銭ゲバの世界はより現実的になってきているのではないでしょうか。

ドラマとか映画とか観た後は、できればスカッと明るくなりたいものですが、このドラマは逆ですね。でもたまには良い。おちゃらけた番組(バラエティとかヤクザが介護や先生をやるドラマとか^^;)が嫌いなので、久しぶりにじっくりと観たドラマでした。

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