2010年5月23日日曜日

恐怖

こんにちは。

「ちりとてちん」を最後に、NHK朝ドラはさっぱり観なくなったぼくですが、今季の「ゲゲゲ」は久しぶりに面白くて毎日観てます^^。水木しげる、ということがきっかけになるんだけど、ドラマ的にもよくできてますね。俳優は豪華すぎるし。

ところで、恐怖と題したのは、ホラー映画好きのぼくがちと恐怖を「仕分け」してみました。某与党のアフォーマンスではありませんよ^^

映画あるいは小説でも何でも良いですが、メディアを通して観たときに感じる恐怖の酒類、いや種類はざくっとわけて2つしかないです。

・未知の存在に遭遇する恐怖
・既知の存在に遭遇する恐怖

前者は、想定し得ない存在から過酷な攻撃を受ける恐怖です。ジャンル的にはホラーじゃないですが、映画ならエイリアンとかジョーズ。小説だと個人的に怖かったビーグル号かな?
ですが、「未知」の存在に対する恐怖は実はたいしたことがないのです。

一番怖いのは後者の既知の存在に遭遇する恐怖です。

これには種類がさまざまで、観る側の個体によっても異なります。当然ですね。既知、というのは、それぞれの人間によって異なるわけですから。
例えばエクソシストやヘルハウスなどのオカルトは、日本人は全然怖くありませんが、キリスト教国の人間には相当こたえたようです。宗教的に既知の畏怖の存在だからです。

別の形として、前に日記に書いたように最近、三池さんの「ぼっけえ~」を観ましたが、あれも同じ。拷問シーンが取り沙汰されていますが、そんなものはホラーものに慣れている人間には全然平気です。怖くて震えたのは、これ以下はない貧民街で堕胎児をゴミのように川に捨てるシーンです。そういう世界は自分の目では観ていませんが、時代背景からしてあれは絶対にあったはずだし、程度は異なるにしてもロッカーやトイレに捨てたり今もあるじゃないですか。だから震えるほど怖い。既知の恐怖です。

ホラーの傑作とぼくも思う「悪魔のいけにえ」。リメイクでテキサスチェーンソー、ですが、あれはどうかというと、やはり既知の恐怖です。実際の事件をモデルにしているだけでなく、治安が行き届かない広大な大地での田舎が怖いのは心理的にわかりますよね。この手の犯罪は日本でも起きています。だから怖い。銃とかは怖くない。クワとかノコゴリとか包丁だから怖いのです。近くにありますからね。

賛否両論のホステルはどうでしょう?ぼくは、タランティーノの一作目の「ホステル」はよくできてると思います。確かに中盤までダラダラしているのですが伏線がありますし、中盤からクライマックスまでの恐怖はすさまじい。というか痛い。。。^^;これも既知の恐怖ですね。東欧を貶めているわけでもなんでもなく、中国でもオーストラリアでもそうですが、失踪した観光客は大勢います。こういう組織があるかどうかは別として、異国の地にのほほんと踏み込んだときに大いに遭遇しそうです。そこが怖い。

先ほども言いましたが、既知とはひとそれぞれで違うので、何も知らないし、疑ってもいない人が見ると、ホステルあたりはただのスプラッターに見えるかもしれません。ですが、失踪した観光客が大勢いることやあれこれ噂も含めて知っている人間がこういう映画を観ると、がたがた震えるほど怖いわけです。

で、結論はというと、恐怖を与えるという意味では、未知の存在は既知に遠く及びません。
知っているということ、そのものが、恐怖を生む、ああ、知らなかった方が幸せだった。。。
まあそんな感じでしょうか^^

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