2010年5月9日日曜日

SL半生記 番外~緊張のセカンドライフ

こんにちは。

第一章の後編をすっ飛ばして、番外編です(笑)。長いので副題つけていくつかに分けます。

セカンドライフというメタバースを知らないひとにはわからないと思いますが、あの世界にはリアルライフと同じ空気感があります。所詮人間の世界ですから当然ですが、リアルと同じように偶然、運不運、すれ違い、緊張感、様々な思惑や憶測・・・単に飛行機とばしたり銃で遊んだりするだけの世界ではありません。その中でまずは緊張感を取り上げてみようと思います。

よくSLにおける時間がRLの数倍速いと言いますが、確かに感覚的にはSLの3ヶ月はRLの1年に相当する感じでしょうか。なぜSLの時間の濃度がRLの数倍濃いのか?ぼくは、「RLと同じ緊張感を求められる劇的なシチュエーションがRLよりも遙かに高い頻度で発生する」ためだと思っています。でもだからこそ短期間の間に山ほどの想い出ができるわけで、そこがSLのおもしろさでしょうね。

いくつか例をあげてみます。

1.オーディション
今では珍しくないSLでの音楽ライブ。ぼくがSLを始めた頃も外国人はかなり盛んでしたが、日本人で本格的なライブをやる人は少なかったと思います。いずれライブをやろうと思っていたぼくは、当時稀少な日本人ミュージシャン、ソラリーさんのライブをきっかけに、今も存在するMusic is Good (MIG) の創設者Portaさんにたまたま出会いオーディションを受けることになったのです。今考えると無謀な話で、そのときぼくはまだSLで一度もライブをやったことがなく、ミキサーもないしマイクもPCにダイレクトに接続し、音量のバランスも滅茶苦茶。しかもMIGは当時専用のコンサートホールを作ったばかりで、Portaさんに見せてもらったら本物のコンサートホール並みの出来で、舞台から客席を見るだけで緊張するというような場所。そして単に歌って騒げば良いというスタンスではなく、ミュージシャンにもお客にも本物を求めるPortaさん。受かるわけがありませんね、当然落ちました^^;。でもPortaさんとアシスタント?の女性を前に歌ったときの緊張感は今も忘れません。リアルとまったく同じ緊張感です。オーディションには落ちたものの、その後Portaさんにアドバイスをもらったおかげで、ミキサーやマイクアンプなどを揃え、ねとらじで練習を重ねて、そこそこライブができるようになったのでした。




2.クラン入門試験
C:SIという刀を使用したバトルシステムがSLでは深く浸透しています。ぼくはSLでかなりの期間これに没頭していました(弱いですが)。2007年夏頃主に江戸の道場に通っていたのですが、そこでクランclanの存在を知ります。おそらく今も活躍されているMasmakoさんが教えてくれたのだと思います。公式clanは当時12だったかな?存在しており、すべて外国人が統括、門弟もほとんど外国人でした。別にclanに入らずとも、日本の道場やMeijiだけで日本人外国人問わず相手に不足することはないのですが、なぜか急にclanに入ろうと思い立ち、たまたま江戸に来ていた外国人が所属していたこともあって、yakuza clanのトップmoondanceさんにいきなり入門志願のIMを送ってしまいます。。。。(やはりかなり無謀な性格かも。。)すると日時を指定されて試験を受けることになり、yakuza clanの総本山SIMに行き、そこで2名と対決します。最初の1名は初心者で3本楽勝でした。で、次に登場したのが副長クラスのmeludoさん。公式サイトを見ると今もご活躍のようです。まるで歯が立たないのは当たり前^^;もちろん別に強い弱いが入門できるできないの判断基準ではなかったと思います。ぼくの力量がどのように映ったかはわかりませんが、入門を許可してもらいました。剣術から遠ざかった今は、もうclanの一員ではありませんが、このときの入門試験の緊張感は今もよく覚えています。



3.交通事故
リアルにおいては、峠でバイクで勝手にこけて血だらけになったことはあって、人身事故は起こしたことのないぼくですが、セカンドライフでは一度クルマでひとをはねたことがあります。メインランド、通称ビッグレイクに土地を持った頃にはじめてどこまでも続く道路を愛車セブンで走り有頂天だったぼくは、ついとばしすぎて橋をわたるときに画面のロードが遅れて見えなかった外国人の女性を思いきりはねて、橋から崖の下に落としてしまったのです^^;もちろん、バーチャルですから、痛くもかゆくもないし、その女性もすぐに元の場所に戻ってきました。別に気にせず進めばいいと思う人もいるかもしれませんが、それができないところがセカンドライフです。何しろいったんインした以上、そこでぼくらは生きているわけで、リアルと同じ空気感がリアルでは決して自分はしないであろう行為(この場合はひき逃げ)をさせてはくれません。たまにマナーがなっていないひとがいますが、それはバーチャルだからではなく、リアルも悪いに違いない、ぼくはそう思います。さて、すかさずクルマを止めたぼくは戻ってきた外国人の女性に平謝り。「なぜわたしをはねたのか」と故意かどうかを確認してくる相手でしたが、「スピードの出し過ぎで見えなかった」ととにかく謝りました。すると、相手は納得してくれたどころか、ぼくをとても真摯で好意的な日本人と認めてくれて、猫が好き?と聞くので大好きだ、答えたら猫好きの連中のパーティがあるのでよかったらきてね、と案内状をくれたのでした。もちろんフレンド登録も。今は、行方不明ですが(笑)バーチャルだからとスルーしないで、きちんと謝って良かったと思いました。そのときの緊張感は汗だくものでしたが。繰り返しますが、実際に怪我をするわけでもなし、スルーしたって処罰を受けるわけでもないです。でもあたかもそうであるかのように錯覚する世界なんですね、セカンドライフは。だからここでスルーして平気な人は、リアルで同じ状況になったとき逃げると思います(笑)。ぼくは時には嘘もつくしずるいこともする、曖昧だったり優柔不断だったりと欠点だらけの人間ですが、最低限のマナーは守る人間でありたいので。。。

続きはまたの機会に!(こればっかり)

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